財団奨学金・GSEの学友会とローテックスの活動国際ロータリー第2780地区は、財団奨学金・GSE・青少年交換という3つの新世代プログラムに積極的に取組んでいます。これらのプログラム参加者は、プログラム終了後も学友会やローテックスを通じて、後に続く奨学生・団員・交換学生のサポートを行ったり、地区大会のシンポジウムに参加するなどして、ロータリーとの縁が切れることなく続いていました。クラブ創立当時、80年代から90年代にかけてプログラムに参加したOB・OGの多くが40代にさしかかり、奉仕活動に携わる余裕が生まれていなければ、新クラブ設立も掛け声倒れに終わっていたことでしょう。
100周年記念事業このような状況の中、ロータリー100周年を祝う記念事業の一つとして、新世代プログラム参加者からなる新しいクラブを作ることが地区大会で決議されました。当時RI会員組織コーディネーターだった小沢一彦パスト・ガバナー(2007-09年度RI理事)が特別代表を勤め、3つの新世代プログラムのOB・OGを幾度となく集めては、熱心にクラブ設立を働きかけ、ついに23名の創立会員が集まりました。そのうち12名が女性、GSEから9名、元財団奨学生が11名、元青少年交換学生3名、平均年齢は38歳でした。
クラブ誕生設立当時、会員候補者に社長・会長・医師・弁護士は一人もいませんでした。特に20代の若い候補者には、事務局からも難色が示されました。2007年の規定審議会で、会員身分に「財団学友」が加えられる以前のことで、あるパスト理事の言葉を借りれば、まさに「超法規的」クラブでした。しかし老齢化と会員減少が続く日本のロータリーに一石を投じ、若い世代の職業人にも参加できるロータリークラブを作る必要性を誰よりも強く感じていた小沢特別代表は、当時のグレン・エステスRI会長に直訴し、RIの承認をとりつけます。かくして2004年12月15日、かながわ湘南ロータリークラブは国際ロータリーから認証され、決議23-34を連想させる、日本で2334番目のロータリークラブとして歩み始めたのです。